iPhoneの情報と政治家の不祥事はなぜ流出するのか

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001 昨年の今頃、アップルの新製品発表と選挙速報に対する反応が似ているという原稿を書きました<https://dime.jp/genre/293598/>。ネットには、さまざまな分析、決して相容れることのない賛否など、深夜のテンションも加わって一気に書き込まれるからです。

 今回のiPhone Xは、賛否よりもその価格に感想が集中しているようです。あとは、Xが「エックス」じゃなく「テン」なのか! という読み方の意外性、iPhone 8の後に9が来るのか? といった来年の心配など。スマホはどうあるべきか、といった真剣な議論はあまり見られなかった気がします。

 ちなみに、iPhone X (256GB)の価格は12万9800円(税抜)。AppleCare+が2万2800円(税抜)で、消費税と合わせると16万4808円。いつも条件反射で買っちゃう人も、予約開始は10月27日と、1か月以上先なので、ゆっくり考えてみて下さい。

 さて、以前にも増して今回激しかったのが、発表前の情報流出です。リークにより、iPhone 8/8Plusのみならず、iPhone Xの外観や詳細な機能を含めてかなりの情報が事前に報道され、しかもほとんど的中していました。深夜まで起きて発表を見た方々は、お疲れ様でした。わたしゃ、そんなことだろうと寝てましたよ。

 もしかすると、情報流出は今のトレンドかもしれません。日本でもアメリカでも、政治家のスキャンダルが多くリークされています。なぜiPhoneと政治家の情報は流出しちゃうのか。いくつか共通点が見られます。

 まずは、脇が甘いこと。政治家のスキャンダルは当選2回目の議員が多いですが、初当選したときの緊張感が薄れ、気持ちに緩みが出てくるからでしょう。Appleも巨大企業となり、以前より社員の緊張感がなくなってきたのだと思います。恐いジョブズもいませんし。

 また、構造的な問題もあります。機密保持の義務が課せられているとしても、iPhoneを生産する工場の人には、Appleに対する忠誠心などありませんから、自分だとバレなければ漏らしてしまう。政治家の秘書や支持者も、議員に対する不満や恨み、正義感から簡単にマスコミにリークをする。何十年もがっちり秘書や支持者とつながっている古参の議員なら防げますが、1期目、2期目の議員は簡単に裏切られてしまいます。秘密主義と言われるAppleだって、しょせんはIT企業であり秘密結社じゃありません。

 そして何より大きな理由は、両社ともメディアに狙われている存在だからです。週刊文春が政治家や芸能人を狙うように、Webメディアが新製品情報を狙っています。ネタの取得にはそれなりの金銭も動いているでしょう。どちらの記事にも大きな需要があります。AppleネタはPV稼げますし、政治家の能力と私生活は関係がないと考えている人でも、スキャンダルが出たら読んでしまいますよね。

 昔はなかなか表に出なかったような情報が簡単に流出し、瞬く間に世界に広まる。これは、初期のインターネットが目指していた世界のひとつではないでしょうか。身をもって体現しているのがAppleというわけです。政治家の皆さんにおかれましては、いろいろ流出せぬよう、ふんどしを締め直していただきたく希望します。